暮らすヨガ
非暴力の話
ヨガ哲学の中に、日常生活で行ってはいけない5つの心得があります。
その中の一つに、サンスクリット語でアヒムサと呼ばれるものがあります。
日本語で言うと「非暴力」です。
非暴力と聞くとそんなの当たり前と思う方もいらっしゃるもしれません。
私も初めて聞いた時そんなふうに思いました。
けれど、ヨガ哲学を勉強するとその深さになるほどなと深くうなずいたことを覚えています。
それは、他人に対して暴力をふるわないと言うことだけでなく自分に対してもだからです。
自分が自分に暴力をふるうということがどういうことかわかりますか?
例えば、自分にどうせ私なんかと声をかけている人はいませんか?
この言葉を自分にかけるたびに、心は深く傷ついています。
私がよくやってしまうのが、体調が悪くなってしまった自分を責めてしまうということです。
私は小さな風邪をひいても、腰痛や肩こりなど日常的な小さな不調でも自分をせめてしまいがちです。
風邪をひかないようにあんなに気をつけていたのにとか、何が悪かったのか考えこんでしまうのです。
私は、家事のほとんどを担当しているので、自分の調子が悪くなると全てが回らなくなる、家族に迷惑をかけてしまうという思いが本当に大きいように思います。
何よりも動けない自分が、悔しくてたまりません。
つい先日も体調を崩した時に、このような気持ちでいっぱいになりました。
私は、このような自分の気持ちに気がつき、何度も
「私は、悪くないよ。大丈夫だよ、誰も悪くないよ。」
と自分に声をかけました。
すると心がふるえてポロポロと涙があふれだしました。
確実に自分が自分に暴力をふるい、心が泣いているんですよね。
自分が自分を責めるほど怖いものはないかもしれません。
そして私は涙を流しきり、また自分の心の中に穏やかな光がさすのをのんびり待ちます。
アヒムサ、自分も人も傷つけない生き方、まだまだ修行中です。
最後になりましたが、自分で自分を傷つけてしまうことって他にもたくさんあると思うのです。
自分で自分を傷つけることがやめられなかったり、自分を救いない時は必ず誰かに相談してみてくださいね。
もちろん私でも大丈夫です。
必ず、助けてくれる人がいると思います。
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